グレーゾーンの取り扱い

専門医が性病感染を断定するのには二つのケースがあります。 それは、病原体が見つかった場合と、病原体に感染したとわかる痕跡が見つかった場合です。

病原体を直接見つけるようなケースは、尿や膿などの分泌物を採取し顕微鏡などで確認します。 また、最近ではDNAレベルでも検査が行えるようになっていますので、検査の精度はかなり上がってきています。

そんな最先端の検査の中に、PCR法という尿を採取してクラミジア感染を検査する方法があります。 出始めの尿には尿道の分泌物が含まれており、クラミジアに感染しているとクラミジアのDNAが増えてきます。 そこにクラミジアのDNAに反応する蛍光物質を加えて、蛍光の強さを計測します。 この数値がどの程度かによって、クラミジアに感染しているかどうかを判定するのです。

しかしこの方法、陽性と判定される数値を超えなければ陰性と判定されることが多いのです。 陽性ギリギリの陰性と、数値がほぼゼロに近い陰性の人が存在する可能性があるということです。 そして、陽性ギリギリの陰性の人も、陰性ということで治療が行われないことがあります。

過去の検査結果など数々の事象を踏まえた上での基準値ですので、それなりの信頼度はあるとは思いますが、 ゼロに近い数値と陽性ギリギリを全く同じ扱いにしてしまうのも気持ち悪い話です。 こういったグレーゾーンをどのように取り扱うかも課題の一つと言えるでしょう。